2019年6月13日木曜日

言葉はおもしろい

ファミレスで(ひとり寂しく)昼食をとっていた時のことです。目の前を、1歳半くらいの女の子がトコトコと速足で横切って行きました。隣の隣のテーブルでは、そのお母さんとおばあさん(といっても若い)とお母さんの妹らしき女性、つまり女の子のおばさんとが食事をしていました。女の子は、タタタタタタタと急ぎ戻ってくると、なにやら意味不明な音声でしきりに何か訴え始めます。片コト言葉をなんとか翻訳すると、店内にあるガチャガチャで、おもちゃがどうしても欲しいようなのです。そして、よくある家族の賑やかなスッタモンダの末、ようやくお母さんが小銭を持って、今度は二人して目の前を横切って行きました。うれしさいっぱいの女の子の、その足のまあ速いこと速いこと! 

席に戻ると、まずは「まーマ、あーガトね、まーマ、あーガトね」と繰り返します。いやあ、実に感心な子です。すると突然、おばあさんが「ばーば、ありがと、は?」と、声を掛けました。ああ、成る程、小銭はおばあちゃんが出したのだな、とわたしはすぐ察しました。ところが、おそらく小銭を渡すところを見ていない女の子にはそれが解りません。みょうな間が空きます。そこでまた「ばーば、ありがと、は? 」また、間。・・・と、ついに、女の子は、「ばーバ、あーガトね、ばーバ、あーガトね」と、元気に返したのでした。かわいいなあ。そのあとです。また、間があって、「〇〇(多分その子の名前)ちゃん、あーガト、は?」「〇〇ちゃん、あーガト、は?」と、おばあさんに向かって大きな声で、うながしたのでした!!

いやーあっはっはっはっはっ。学(まなぶ)は実に、真似ぶです。女の子は、最後までおばあさんが小銭を出したことに気づかないようでした。ともかく、言葉を真似たのです。

え? あっつ、そうそう。そうでした。ここは塾の様子を伝えるコーナーでした。でも、このエピソード、まんざら関係がないわけでもないのです・・・ 私の担当する高3の受験生は9人。先日、そのうちの5人に、早稲田大学の英語の長文問題を、宿題として出してみました。ちょっとした刺激のつもりです。「辞書を引いていいし、時間も制限しなくていいから、来週までに頑張って解答して来てよ。いい経験になるからさ」と。

そして、たまたま、先にご紹介した出来事のちょうど数日前に、問(1)(2)(3)までの解説が終わったところだったのですが、なんと、3人が3問とも全滅。2人がかろうじて1問づつ正解しただけだったのです! ヒドい。いくら何でも酷すぎる。試験したのではありませんよ。自宅で辞書を使って時間をかけて(かどうか知りませんが)解いた結果なのです。

どう、思われます?

はいはい、私の指導が悪いせいです。そうです、伝統ある塾に途中から居座る全く不名誉なダメ講師で、わたしは・・・じゃなくて、それは置いておいて、そう、5人とも志望校を含めてE判定だらけの、偏差値50前後の我がバカ塾生で・・・
(只今不適切な発言がありましたことを訂正しここに深くお詫び申し上げます)
・・・じゃなくて、早稲田大学ほどの大学となれば、英単語を単に日本語に置き換えながら、なんとなく和訳して考えるだけでは、英語の問題に正解できないということです。しっかりした読解と思考力・判断力が求められているのです。これは、なにも早稲田大学に限らない事だと思います。どの大学も、センター試験も英語に限らず知性ある学力を受験生に求めているのです。

で、それが、先のエピソードと、何の関係があるのか、って?
それは、また、次のお話 ・・・・・・・・・・ (すみません。長くなりすぎたので)
(えーと、あのー、決してまだ答えを考えていないわけじゃあ、ないんですけど・・・
                 ・・・・ちょっ、ちょこっと考えさせてください)