2019年10月31日木曜日

中学生だから、明確な目標は、あったりもなかったりもするけれど

出来るだけ多くの生徒さんの要望に応えるために、一昨年から『日曜特別教室』(小諸本校)を開始しています。

毎週日曜日、午前10時から午後6時までの間、中3生が塾の教室で都合の良い時間に好きなように学習し、解らないところがあれば、担当の講師にどの科目でも自由に質問できる、という教室です。

《  もちろん、ちゃんときちんとお答えします。何度でもわかるまで聞いて下さい。ただし、講師が『早口で、滑舌が悪くて、よくわかんなああい』と聞き返しながら不平を言うのは、やめて下さい。生まれつきです。『なんだあ、若くもないし格好もよくなあい』と講師の外見に苦情を言うのも、やめてください。生まれつきです、もとい、生まれたころは、若かった?!?。そして 10代20代の頃はちょぴッとモテた(だれだッ、今、ありえなあいといったのは!)  》

出入りの時間は自由。何時間勉強するのも自由。
ただし、2時から3時と、4時から5時に、それぞれ「国語」と「社会」の一斉講座がありますが、これに参加するのもしないのも、また自由です。

『教室』利用の料金は月5千円で、もし「国語」「社会」だけの講座に参加する場合は、月謝ではなく、それぞれ1回500円の講座費で済みます。塾生でない生徒さんでも、参加できます。

さらに、さらに、そのあとの6時から7時30分までは、塾長の人気講座『100円理科』!が、別枠として設定されていて、これまた参加自由、です。  

つまり、「中3の受験生のみんな、今の成績をあれこれ悩んでないで、日曜日に好きなだけやれるだけガンガン勉強してみようよ。解らないところは個別にちゃんと教えるから、頑張ろう」という企画なのです。



その『日曜特別教室』のはなしをひとつ・・・

去年の9月のことです。

女子中3生が『教室』の様子を見に塾にやって来ました。そして、ひと通りの体験授業を受けたあと、「500円社会」に的を絞って参加し始めました。
話を聞くと、第1回総合テストで220点ほどに点数が下がり、希望する小諸商業高校への入学に不安を感じたからとのことでした。その時の社会の点数は22点。英数国は、ほぼ60点。どこの塾にも通ったことはないと言います。

なあるほど。弱点克服ですね。目的がはっきりしています。それならばと、こちらも張り切りますが、少ない時で4~5人、多い時で10人を超えるわちゃわちゃした「社会」の講座の中で、どれだけ希望に応えられるか、やってみなければ分かりません。とはいえ、その時、やさしい顔立ちの中にも強い意志を感じる中学生だな、と感じたものでした。

その印象の通り、以後の社会科では、62、48、44,48点と獲得し(ごめん、あんまり上げられなかった)、総合点も230点以上を維持して、前期試験で志望校に合格したのでした。
とにもかくにも、よかったよかった。

ところで、あるとき、その女子中学生に、聞いたことがありました。「なんで、小諸商業高校に行きたいの?」

「お姉ちゃんが、小商出身で、卒業してすぐ就職して働いているんですけど、それ見てていいなあと思って・・・。高校出たら、私もすぐに働きたいなあって考えているから、小商はそういう勉強が出来るでしょ、資格も取れるし、自分の希望に合ってるんです」

なんと、なんと、明快でさわやかな、応答!!
いやはや、実にすがすがしい心持ちになりました。


実は今年も、わたしに同じ話をした女子中学生が『日曜特別教室』に居るのです。

もともとこの塾の「英・数」の塾生(私の担当ではありません)ですが、「国語」が余りにも弱いので、お母さんと塾長とで相談した結果、参加することになりました。

そして、この8月に『教室』の雑談の中で、やはり、「高校卒業したら働くつもりだから小商に入りたい」という話をその女子中学生から初めて聞いたのです。そおかあ、知らなかったあ。そこですっかり感心してしまったわたしは、その場で、すぐに、去年の例の先輩のエピソードを伝えたのでした。彼女の総合点は、国理社が低すぎてあまり良くなかったのですが、その逸話を聞いてなにか、自信を持ったようなのです。

自分一人じゃない! やれる! 


わたしの錯覚でしょうか、それからは顔つきが少し大人になったように思います。

よーしよーし、いい顔つきだ、そのまま点数を伸ばして、きっと合格するように! 



・・・って、ちょっと、ちょっと待った。親御さんは、その将来像、ちゃんと了解してんだろうな。まさか、自分勝手に決めてんじゃないよな。まずは、それを確認しておかなければなりませんけど・・・。(因みに、その後は、徐々に成績を上げています)




上げる!?


といえば


・・・そうだった、全然すがすがしくないハナシもありました。すっかり忘れてた(たぶん忘れていたい、責任回避心理?)。例の、大学受験生どもの、伸びが、学力が、思わしくなくて、伸びなくって・・・もう、こんな時期なのに。


いや、そうだ、こやつらの事はいったん置いておいて、そうそう、そうです、4月にはじめから上位で入塾して来た野北の男子高校生は、センター数学の基本的な対策を8月で終了し、国立2次試験にも対応できるように、9月から塾長に講座が移行してどうにか肩の荷が下りた(塾長、あとはお願い)うえに、彼自身ぐんぐん力をつけていますし、推薦対策のために7月から入塾した野北の女子高生に対しては、7月と夏期講座の任務を無事完了(彼女のすごい集中力と向上心と明るさに感動)、そののち、見事に国立大学の合格が確定!おめでとう!!ホントお目出度う!!!よかったね!!!!・・・よかったねと、爽やかな事だってあるにはあったのです。

で、あるにもかかわらず、そうです、そうなんです、以前からずっと付き合って来て、気心も知れているはずの、我が愛すべきバカ塾生(ピーッッ只今不適切な発言がありましたことをお詫び申し上げます)たちときたら、いったい何時になったら、目に見えるような、ラグビーのような、力強い学力の向上が始まるのでしょうか・・・コーチのおれが悪いのでしょうか・・・あいつらめ・・・やれやれです。


よーし、ガンバろう、オレだけじゃないよ、だから、大学受験のきみたちもダヨ、だあかあらあ、オマエらのコトだって(不適切な発言が・・・・・・・・上げます)。やるぞ!